人見知りの私が社長になるまで 第十二話

遂に恨みを晴らすチャンスが訪れる
Nに正義の鉄槌を振り下ろす・・・・
しかし、Nからの思わぬ先制攻撃が・・・
勝負の行方は・・・
勝利の女神はどちらに微笑んだのか?

本編に入る前に、少しだけ昔話をさせてください。
僕は小さい頃から、どちらかと言うと、今でもそうかもしれませんが
本当に目立たない存在でした。

どれぐらい目立たなかったのか?
クラスの中に必ず一人はいたような、休んでいても
隣の席の人以外は気づかない、そんな存在でした。
学級委員を選ぶ選挙でも、一票でも入るとクラス全体が、
「誰が入れたんや!」「どうせ自分で入れたのやろー」と、物議を醸しました。

そんな僕でも、唯一目立つ瞬間がありました。
それは、給食です。

今でこそ何でも食べられますが、子供の頃は、かなりの偏食でした。
嫌いなものが出ると、昼休憩を過ぎても食べきれません。
5時間目の授業中に入っても給食を食べさせられる事が、
週一回以上あり、クラスメイトは「またー」っと白い目で見ていました。

昔話はそれぐらいにして、話を本題に戻しますが、
そんな、少年時代からズーっと目立たなかった自分が、
給食以外は、目立たなかった自分が、
けっして、人に頼りにされる事がなかった自分が、
27歳にして、はじめて頼りにされたのです。

「山本さんに、会社をなんとかしてほしい」
「Nさんの独裁体制を打ち破ってほしい」
「それは山本さんしか、出来ないこと」

喫茶店で言われた、Aさんの言葉です。

実は、それまでは、事なかれ主義で行こうと決めていました。
Nさんの理不尽で横暴な言動や行動に、憤りもありましたが、
とりあえず我慢して、インセンティブを全て貰ったら、
タイミングの良い所で、会社を辞めようと思っていました。

小さい頃から、我慢は慣れっこです。
我慢は、一番の得意技です。
我慢することで、今まで全てを解決してきたからです。(解決したと思い込んでいました)

しかし、Aさんの言葉を聞いて、ある事が頭に浮かんできました。
その、ある事とは?

「人生の流れを変えるスイッチ」
「新たなる人生のステージへの扉を開くスイッチ」
を押した事です。

大袈裟に表現しましたが、
プロミスの一括返済のボタンを押したことです。
押した瞬間に、背中にゾクゾクッと感じた、
人生の流れが変わる予感が現実になったのです。

ここで今までと違う決断を下さない限り、
せっかく開きかけた、「新たなる人生のステージへの扉」が閉まってしまう事も同時に感じました。

なので、今までにない決断を下さないといけないと思い、
得意の我慢を捨てて、Nさんと戦うことを決断しました。
「未知なる世界への冒険の旅」に出る覚悟を決めたのです。

戦うと決めた限りは、当然、勝利しないといけません。
勝利するには、武器と共に戦う仲間が必要です。

武器は、前号で話しました「Nさんの横領の事実」です。
それを、会議の場、メンバー全員の前で、白昼の元にさらすことで、
自ら出て行かせるという戦法です。
仲間は、これも前号で話しましたが、AさんとGさんです。

そして、天下分け目の関が原、定刻19時に会議がスタート。

会議開始と同時に、僕とGさんとAさんは、互いにアイコンタクトを交わし戦う意思の最終確認をしました。

議題が尽きる頃を見計らって、戦いの口火を切る予定です。
そして、会議開始から2時間経過、もうすぐ議題も尽きる頃です。

「そろそろだな」と感じ取ったのか、GさんとAさんの顔が
険しくなってきました。
僕も、最初の第一声をどう言おうかと考えていました。

そして、議題も尽き、しばしの静寂が流れました。
Gさんが「今だ!」という合図のアイコンタクト。
Aさんにも目を向けると「頑張って」と言わんばかりの目をしていました。
これ以上のタイミングはありません。
意を決して、「僕から話があります」と、言おうとした瞬間、
予想外の出来事が起きてしまいました。

それは、Nさんからの予期していなかった発言です。

「誰かはわからんけど、金庫からお金を盗んでいる奴がいる」
「確たる証拠はないから、犯人探しはしたくない、仲間を疑いたくない」
「これを機に、お金の管理をしっかりしよう」

Nさんは、疑われていることを察知していたのです。

こう言われてしまうと、どうしようもありません。
へたにNさんを追及しても、逆にこちらが疑われてしまいます。
結局、用意した武器も使うことも出来ず、会議は終了。
こうして最初の戦いは、勝敗つかずの引き分けとなりました。

しかし、まもなくして戦いの第二ラウンドは、早くもやってきました。
またしても、Nさんからの先制攻撃で始まりました。
しかも、人質を確保した状況で、Nさんが圧倒的有利な戦いです。

Nが確保した人質とは・・・・
第二ラウンドの戦いの行方は・・・・・
圧倒的不利な状況に対して、
山本が取った行動とは・・・・・・・

次号に続く

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