人見知りの私が社長になるまで 番外編①

第七話を始める前に、どうしてもお伝えしたい事がありましたので、今回は番外編として、お送りさせて頂きます。

第六話の最後でお伝えしましたが、私の経営するコミュニケーションライン株式会社は7人の共同経営でスタートしました。

そして、創業当時から、幾多の問題が勃発します。

詐欺、横領、仲間割れ、クーデター、男女問題、裏切り、様々です。
個々人の尊厳が絡みますので、今後の連載でどこまで真実を書けるかわかりませんが、出来るだけ忠実に再現していきたいと思っております。

そうした様々な問題が起きた結果、最大で20人近くいた従業員が、創業3年目には、私と事務員を含め3人、事務所も大幅に縮小となってしまいました。
しかし、4年目以降から急成長を遂げ、6年目には年商10億円に迫るところまできました。
一体、3年目までと、何が変わったのでしょうか?
それは、「神話の法則」という本と出会い、私自身の思考が変わったからです。

たった、それだけなのです。
この本に書かれている「劇場思考」に、自分の思考をチェンジした結果、現実世界も大きく変わっていったのです。

あなたも、「劇場思考」に思考をチェンジすることによって、人生の目的を達成する近道が見つかるかもしれません。

それでは、「劇場思考」とは、一体どんな思考なのでしょうか?
単純に説明すると、本質を誤ってしまう恐れがありますので、実例を入れながら、詳細に説明させて頂きますので、しばらくお付き合い下さい。

あなたは、シェークスピアの名言「人生は劇場だ」この言葉を耳にした事はありますでしょうか?
この言葉は、単なる比喩ではなく、現実を正確に表現したものです。
実は、その言葉の示すとおり、劇場にシナリオがあるように、人生にもシナリオがあるのです。
しかも、シナリオに基づいて、キャスティング(配役)やセリフも、仕組まれています。
つまり、多くの人々は、無意識のうちに人生劇場というドラマの役者を演じているのです。
「えっ、そんなバカな」
「そんな事があるはずない」
と思われましたよね。
もう少し、読み進めて頂ければ、徐々に 「そうかなー」と思えるようになるはずです。
今から少しだけ、目を閉じて胸に手を当てて、今までの人生を振り返ってみてください。

どうですか?何が思い浮かびましたか?
結構、同じパターンを繰り返していることに気づきませんでしたか?
調子が良い時に限って、問題が起きる。仕事が順調に行き忙しくなると、夫婦仲が悪くなる、子供が突然の病気に襲われる。
例を挙げるとキリがありませんが、これに近い経験はないでしょうか?

叶姉妹の妹が、4億円持ち逃げした事件が話題になりましたが、よくあるパターンの話だと、心のどこかで思いませんでしたか?

ことわざで、「二度あることは三度ある」とありますが、先人の智恵として受け継がれてきたのには、昔の時代から、同じパターンを繰り返す人が多かったからでしょう。

実は、そんな偉そうな事を言っている、私自身も同じパターンに嵌っている張本人なのです。

そのパターンとは、子供の頃から繰り返しています。つい最近も、恥ずかしながら、同じパターンを繰り返してしまいました。

それは、去年の大晦日の出来事です。
母の待つ、実家の和歌山に帰省しました。
久々に母と2人で食事をしてから、紅白歌合戦を見ながら寝そべっていました。
その時、母は大変酔っていました。そして、いろいろ小言を言ってきたのです。
「なぜ、まだ結婚しないのか?」から始まり、いろいろ言ってくるのです。
めんどうくさいので、「わかった、わかった」とそっけない返事をしていると、遂に母の怒りのボルテージは頂点に達しました。
「おまえを育てるのに、どれだけ苦労したのを、わかっているのか~」から、始まりヒステリックに感情の赴くまま、罵詈雑言を浴びせられました。

それは、子供の頃から何度も経験した事でした。
しかし、私も、既に33歳です。母親が、口うるさく言うのは息子に対しての愛情という事ぐらいはわかります。ただ、頭でわかっていても、感情は違います。
我慢できず、実家を飛び出し、逃げるようにして大阪の自宅へと、車を飛ばしました。

車の中で時計をふと見ると、12月31日 23時58分。2007年は、車の中で迎えてしまいました。
車を運転しながら、「また、同じ事を繰り返してしまった・・・」と後悔しました。

子供の頃から、母親に怒られると、よく家出をしていました。
自転車を飛ばして、隣町のゲームセンターで、夜を明かそうとしていました。
しかし、夜も遅くなると、補導員に捕まって、自宅に連れ戻されました。
そうなると、母は怒るどころか心配なので、暖かく迎えてくれました。
子供の頃から、現在に至るまで、若干シチュエーションは違うものの、懲りずに同じパターンを繰り返しています。
体は大きくなっても、中身はまるで変わっていないのです。
今回も、大阪に向かっている途中に、母から電話があり、心配そうな声で「言いすぎて、ごめん」と謝っていました。
この問題だけは、わかっていても、同じパターンを繰り返してしまいます。

ビジネスも同じように、様々な問題が起きます。
しかし、問題が来るタイミングを予想し、その解決策を事前に準備出来ればどうでしょうか?
「劇場思考」で思考すれば、問題が起こる前に解決することが可能になります。
もし、問題が起きたとしても、問題が起きた意味を理解できますので、繰り返すパターンから抜け出せます。

それでは、どうやって予想するのか?
大きな声では言えませんが、問題は神話の形式に沿って起こるのです。

実は、ハリウッドのヒット映画のパターンは、神話のパターンをベースに作られているのです。
映画の主人公は、様々な問題に遭遇し、葛藤しながらも、それを乗り越えていく主人公に感動しますよね。
あなた自身が、人生劇場の主人公なのです。だから、問題が起きて当たり前。
順風満帆の主人公には、だれも感動しません。「スターウォーズ」「タイタニック」「千と千尋の神隠し」「水戸黄門」に至るまで、全て神話のパターンをベースに作られています。

つまり、人生で起こりうる問題を、予測するには、ヒット映画のシナリオ(神話の法則)を深く理解する事が第一歩なのです。

続きは、番外編2で

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